コットンハーバー （浅野ドック跡地）

JR京浜東北線の東神奈川駅から海側（瑞穂埠頭方面）に向かっていくと、
「コットンハーバー」という、ちょっとこぎれいなエリアがあります。

駅からかなり離れていてバスを使わないと来られない、
スーパー以外めぼしい商業施設もない、というところなので、
たぶん観光で訪れる人はめったにいないと思いますが、
ここには、ある歴史的名跡があります。

それが、ここ。

[焦点距離] 13.0 mm
[シャッタースピード] 1/50 秒
[ISO感度] 100
[絞り] F22.0
[露出補正] -0.67

なに？ただの芝生の広場じゃん、と思われるでしょうが、じつはここは、
南極観測船として有名な「宗谷」が誕生した（正確には、改造された）場所なのです。

[焦点距離] 28.0 mm
[シャッタースピード] 1/13 秒
[ISO感度] 100
[絞り] F8.0



なのです、などと偉そうに書いてしまいましたが、
じつは僕も今回訪れて初めてその存在を知りました(^_^;

1枚目の写真は、2枚目のプレート上にある赤い▲のところから撮影したものです。

（追記）
google Mapを見たら、まだコットンハーバーができる前の写真で
すでに写真のドック（赤枠で囲った部分）は埋め立てられていますが、その他のドック跡はしっかり見えます。

（ｃ）google


ちなみに、このコットンハーバーには、上記の記念碑以外は、
浅野ドックの実績や歴史を記したものはいっさいありません。
それ以前に、敷地内の案内板にもまったく存在が書かれていないうえ、
あちこちに「私有地なので無断立ち入りすべからず」みたいな立て看板があるので
観光スポットとしてPRしようという意思はないようですね。
逆に「その話には触れてくれるな」という雰囲気すら感じます。
（この記念碑も有志の方がお金を出して建てられたようです）

ま、それは邪推ですけれども、
今回僕がここを発見したのも僥倖といってもいいほどの偶然ですので（大げさ？）
これを読んだ皆さんに積極的に訪れてほしいとはいえないのですが、
造船業でも世界に名を轟かせた横浜の歴史の一端をうかがえる地として
ご紹介しておきたいと思います。


以下余談。

そもそも、僕がこのコットンハーバーを訪れた理由は、
みなとみらい方面を一望できる（という噂の）ボードウォークで写真でも撮ろうかと思ったからです。

しかし実際は、ボードウォークのすぐ外側で海を横断する陸橋の建設工事を行なっていて、
とても風景を楽しめるような状態ではありませんでした…
（工事をやってなければ、噂通り素晴らしいハーバービューが楽しめます）

この陸橋ができると、みなとみらい方面からここまでショートカットできるようで、
住んでる方には便利なのかもしれませんが、あまりにも無粋に見えます…

陸橋が完成した暁には、さらに奥までボードウォークが伸びることを期待しましょうかね…

タグ：EF 28-70mm F2.8L USM SIGMA　12-24mm F4.5-5.6 EX DG